クロストゥの ほどよい blog

ほどよい人間関係でココロをラクに☆

こうあるべき と 本

 

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研修先で

先日、秋田県立図書館と県内市町村図書館の合同職員研修の講師を
務めさせていただきました。

 (私は、研修先にご負担をおかけしては申し訳ないと思う質なので、
具体的な研修先は載せないのが基本的な考えですが、
今回は先方のお言葉に甘えて。

打ち合わせの際にお聞きしたこと…
私が「図書館の方々が工夫してくださっている内容がすごい!」と
思ったお話は山ほどありますが、
私が拙い言葉で説明するのも気が引けますので、
秋田県立図書館のホームページ
https://www.apl.pref.akita.jp/ をご覧いただけたらと思います。)

 

研修は
【コロナ禍での公務に生かせるアンガーマネジメント】
として、
コロナ禍で世界中の誰もが大変な時なので、
ご自身や周りの方々の心身の健康を保ちながら
図書館での公務にあたっていただけたらとの強い思いで
お伝えさせていただきました。

 

研修のなかで気づいたこと

お伝えさせていただくなかに、
「こうあるべき などの自分の理想・希望の枠を
広げたり見直したりしていただくのもおススメ」
というくだりがあります。

 こうあるべき の自分の考えや価値観を
広げたり見直したりできるのが、
図書館でもある、
と改めて気づかせていただきました。

 

いろいろな分野の本が沢山あって、
自分の興味関心がある本のなかでも、
手に取ったその隣の本には、
また少し違う視点から書かれてあって。

 私自身は、本のお陰で目からウロコの連続ですし、
この仕事をしていくにあたっても、
図書館の沢山の本を読んだり参考にしたり、
特にデザインの本は未知の世界だったので新鮮です。

 

お疲れ様の…

図書館で寝泊まりしたいくらいの自分ということと、
研修の仕事は分けて考えていますが、

研修の準備をしてくださった方々や
大雪吹雪の中に研修へとご参集の皆様、
見えない所で本の手入れや
館内の清掃をしてくださっている皆様への感謝はもちろん、
本を書かれた多くの人たちの気持ちにも
思いを馳せつつ…の研修。

研修終了後に皆様全員で
「お疲れ様のトントン」を現してくださり
感染予防対策の換気で寒いなかにも、
心がほっこり温まりました。

 

コロナ禍が早くおさまって、
世界のみんなの心も平穏になれますように。

 クロストゥホームページ

 

 

 

力になる

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植物の力

以前勤めていた学校の先生たちから
餞別にいただいた植物があります。

植木鉢でしたが、
時が経って土が痩せてしまったこともあって
水栽培に変えてみました。

それでも今年も花を咲かせてくれて、
朝晩すっかり寒くなってからも、新しい花が咲きました。

「こんなに小さいのに頑張っているから、私も頑張ろう」と、
植物を見るたびに思います。

お花を贈る機会もありますが、
日々つぼみが開いていく様を
楽しみにしてくださっていることをお聞きすると、
本当に良かったなと思います。

 

研修の仕事

研修講演の仕事も
参加してくださった方々を、その後も長く、
励まし応援し続けられる内容になればと思って、
いつも準備をしています。

誰かが種を蒔いて育ててくださった植物に、
長くずっと励まされるように、
自分も、この仕事を通して、
そうなりたいと思っています。

 

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伝え方

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伝え方の本

研修講演のなかで、伝え方のお話やワークをすることがあります。

伝え方については、本も数多く出版されていて、
私も昔、買って読んで手元に置いておきました。
「こんな時は、こう言おう!」という具体例がたくさん載っていて、
楽しい解説もありました。

けれど…
具体例をひとつひとつ覚えきれないのです…。
少しは覚えられたとしても、咄嗟には出てこないのです…。

伝え方が上手くなりたいから
買って読んで手元に置いてあるのに。面白い本なのに。
私の現実の生活では、残念ながら生かせませんでした。

伝え方と怒りの仕組み

それから随分時が経って、
アンガーマネジメントで怒りの仕組みを知ってからは
「そういうことか!」と思いました。

人が怒る理由はいくつかありますが、
一番は、
<安全安心が、おびやかされたと感じた時に怒る。身を守るために怒る>
が挙げられるのではないでしょうか。
 
そこで
<相手の安全安心を、おびやかさないように伝える>ことだけを
基本として押さえていれば、
おおよそのことは、何とかなりそうです。

細かい伝え方を覚えられていなくても、
<相手の安全安心はおびやかさない>ように伝えると、
相手が反射的にカッとなって怒ることは多少避けられそうです。

それでも、「どうしてそんなに怒るの?」と思える反応が
返ってくることもあります。
自分の以外の人の怒りポイントは予想外のところにもあって、人それぞれ。
ですから全部とは言えませんが、
<相手の安全安心を保てるように>伝えることで、
多少は減らすことができると実感しています。

相手が反射的に怒ってしまう伝え方を避ければ、
こちらも落ち着いて伝えられますし、
相手も、こちらの意図を理解しようと
聞く耳を持ってくれるように思います。

そんなことからも、
アンガーマネジメントの考えを取り入れた伝え方を
お話しています。

 

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講師の仕事

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この仕事のきっかけ

研修講演の講師の仕事をすることになったきっかけは
いくつかありますが、そのひとつは
ある時、校長先生が
「若い先生たちに、経験を話してあげて」と言ってくださったことです。

その時に思ったことは、ふたつ。

「あれ?いつまでも若いつもりでいたけど、
私はもう<若い先生チーム>じゃないのね?!」という驚きと

「経験を話して差し上げるなんて、
もう、そうしても良いくらいの年齢になったのか…」と
感慨深い気持ちになりました。

年齢にこだわるわけではありませんし、
年齢に関わらず専門的に極めている方のお話には興味がありますが、
一般的には「経験を踏まえて話す」講師は
一定の年齢以上の方がほとんどですね。

経験をお話する

経験を話すなんて、おこがましい…と思っていましたが、
そこから何か、ご自身の知識や経験と掛け合わせて学んだり、
気づいたりしてくださるなら、
そんな嬉しいことはないな、と思いました。

今、自分の経験も少しお話ししながら、
研修講演をさせていただいています。

皆様お一人おひとりが
ご自身の知識やご経験と合わさっていって、
心がほっと軽くなられたり、
前向きになられたりするご様子を目の当たりにすることができて、
本当に有り難いと思います。

 

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当時の手紙

 

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 生徒にもらった手紙に…

過ごしやすい時季になりました。

片付け日和と思い立って書類の整理をしていた時、
大事にしまってあった手紙が出てきました。
高校に勤めていた時に、生徒からもらった手紙です。

内容は控えますが、最後には、
「どこに行ってもずっと、ホッとする保健室の先生でいて…」
という趣旨のことを書いてくれています。

当時の保健室でのやり取りが、鮮やかによみがえります。

今は保健室でなく、
研修や講演を通して、受講の皆様に
ホッとしていただけるように頑張っています。
と、心のなかで返事をしました。

当時もらった手紙に
時間を越えて励まされた、秋のひとときでした。

 

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思い出して怒ること

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怒りの持続性が高いことに気づいたら

アンガーマネジメントの講座や研修のなかで
自分の怒りを振り返って分析するプログラムがあります。

私は、≪怒りの持続性が高い≫タイプと気づきました。

それまで、怒りを感じても我慢する性格でしたが、
我慢はしないように、
言わないと後悔することは、言うように努力してみました。
言い方・伝え方には、気をつけながら。

すると、怒りの持続性も、
思い出して怒ること…“思い出し怒り”も減ってきています。

 

ポイントは後悔するかどうか

腹が立った時、イラッとした時、モヤモヤした時…、
そのままにせずに、後悔しないように考えて行動するようになってからは、
そのことを思い出して怒ることはなくなりました。

思い出すこと自体はあっても、怒りを伴っていません。
あんなことがあったな、と思うだけなのです。

怒った時に後悔しないようにと考え、
相手や周りの人たちにも配慮しつつ、
その場でベストな、またはベターな言動を選択していく。
そうすることで、イヤな記憶として残らず、
後から“思い出し怒り”をしなくて済むのでは…と私の経験から、思っています。

お陰で、心が軽くなりました。

 

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働く皆様に向けて、の理由

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自分自身の経験から

私は主に、企業や団体様など、
職場内または働く皆様に向けて、研修・講演をご提供しています。
その理由は、学校の保健室の先生の仕事をしていた時、
校内での職員研修が、とても印象深かったからです。

 

ひとつは、あるグループワークのなかでのこと。
そのワークを通して先輩の先生たちが、当時経験も浅い私のことを、
「こんなふうに思ってくださっているのか…」と知ることができました。
とても嬉しくて、心の支えになりました。

そして、研修でこんなことができるなんて、
この仕事(研修講師)もいい仕事だな~と、ぼんやり思っていました。

まさか、後に自分がその仕事をすることになるなんて、
自分でも本当に驚きですが。

 

もうひとつは、研修のなかでのロールプレイ(役割を演じる)で。
詳細は省きますが、先生たちがそれぞれに役を演じた後は、
一気に距離が縮まり、お互いに報告連絡相談が、しやすくなりました。

研修ってすごいなと思いました。
研修によって、職場の人間関係がよりよい方向にいくことを
目の当たりにしました。

 

研修講師として

 一般的にも、職場の人間関係がよくなることで風通しもよくなり、
パワハラ防止にも人材の育成定着にも繋がります。
ストレス軽減でメンタルヘルス対策にもなりますね。

そんな理由から、私は、企業や団体様に向けての研修・講演をご提供しています。

 

先日もソーシャルディスタンス等の制約があるなか、
ご受講の皆様のご協力で、チームワークがより一層よくなられるよう
貢献させていただくことができ、有難く思いました。

 大変な時期ですが、
皆様の喜楽な時間が、少しでも増えますように。

 

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夜に爪を切ってはいけない?!

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ある日の保健室で

学校の保健室の先生として勤務していた時のことです。

生徒の爪が伸びていたので、
私は「爪が伸びてきてるね」と言いました。
すると生徒は
「気づいてたけど『夜に爪を切ると〇〇出来なくなる』から、切れなかった。」
とのこと。

平日だったので、このままいくと、土曜日まで爪を切ることができません。

私はこう言いました。
「『爪を切ると〇〇出来なくなる』のは、言い伝えとしてはあるね。
昔は電気がなくて、夜は暗かったから、
夜に爪を切ると手元も見えにくい。切り過ぎてケガをしてしまったり…
危ないから、そう言ってたのかもしれないよ。
今は、夜でも電気をつければ明るいから、大丈夫!」

 

言い伝えと今の事実

生徒が、〇〇出来なくなるから夜に爪を切ることを避けたように、
大人の私達も、以前に聞いた言い伝えなどに、
気持ちや考え方、行動が左右されていることも
あるのではないかと思います。

昔は夜に部屋を照らす物が、ろうそくの灯だったけれど、
白熱電球、蛍光灯、今はLEDにもなってきているように、
時代によって変わることもあります。


代々言い伝えてくれた気持ちは有り難く受けとめつつ、
内容によっては今に合わせて更新していく必要がありそうですね。

 

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感謝の気持ち

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伝える言葉

感謝の気持ちって、思っているだけでは伝わらないので、
できるだけ何らかの方法で伝えるように努力しています。

それでも、すらすら出てくる言葉の数が少ないのもあって、
もっと、言葉が出てくればいいのになぁと思う時があります。

 

企業や団体様に向けての研修・講演の仕事のなかでも、
研修・講演のご担当の方、
準備にご協力くださった方々、
研修講演に参加された方々、
他のお仕事などで参加できなかった方々にも、
「ありがとうございます」を心から思っています。

 ですが、その後少なくとも、しばらくはお会いする機会がないので、
「このあいだは、ありがとうございました」を何度も言える機会がありません。
一度に沢山、言葉が出てくればいいのになぁと思います。

 

身振り手振りも

感謝の言葉がすらすら出ない分をカバーしようと無意識に努力していて、
身振り手振りが大きくなっていることもあります。

これが大人らしく見えない原因のひとつではないかと思った時もありました。
感染症対策でマスクをして表情が分かりにくい今の時期には、
有効かもしれないと思い始めています。

同じ言葉でも、気持ちを込めて伝えてみると、
話の速度や声のトーンも変わって、伝わり度がアップしているようです。

まだまだ、いろいろ工夫をしてみたいと思っています。

 

どうされていますか?

あなたは、感謝の気持ちをどんなふうに伝えておられますか?

何か工夫されていることはありますか?

またいつか、教えてくださったら嬉しいです。

 

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ほどよい

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“良好な”人間関係?

 私は、研修講演のなかで、
心身の健康と、人間関係、コミュニケーションについて、
お伝えすることが多いです。

 

人間関係と言えば、“良好な”人間関係の構築を…と
表現することが一般的かと思い、ホームページなどには
「良好な人間関係」と記していました。

けれどある時、
「本当に自分は皆様に、“良好な”人間関係 を
築いていただきたいと思っているのだろうか?」と
自問自答しはじめました。

 

なぜなら、前回のブログの「60点と120%」の話のように、
どうしても苦手な人に対して、
良好な、点数で例えると、100点の人間関係を目指していくと、
苦しくなってきてしまう可能性があるからです。

 

勤務していた保健室では、
人間関係で100点を目指して、
苦しくなったり辛くなったりしている子どもたち、
おとなの人たちと接してきました。

それなのに、一般的に使う文言とはいえ、
80%~100%のイメージがある、“良好な”を使ってよいのだろうか?と。

 

ほどよい

そこで、60点くらいのイメージの“ほどよい”が浮かびました。

“ほどよい”が、点数で表すと60点かどうかは
人によって違うかもしれませんが、
少なくとも100点のイメージではないのでは?と考えています。

 

 心身の健康のためにも

 「100点の良好な関係にならなければ!」と
自分を追い詰めて、苦しくなって、
できない自分を責めたり相手を責めたり…の状態は、
心身の健康も保ちにくくなってしまうでしょう。

 

良好を目指せる状況や関係なら良いのですが、そうでない場合。

“自分にとって苦手な人”との関係は、
60点くらいの、“ほどよい人間関係” を 
研修講演のなかで、ご提案しています。

 

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