伝え方
伝え方の本
研修講演のなかで、伝え方のお話やワークをすることがあります。
伝え方については、本も数多く出版されていて、
私も昔、買って読んで手元に置いておきました。
「こんな時は、こう言おう!」という具体例がたくさん載っていて、
楽しい解説もありました。
けれど…
具体例をひとつひとつ覚えきれないのです…。
少しは覚えられたとしても、咄嗟には出てこないのです…。
伝え方が上手くなりたいから
買って読んで手元に置いてあるのに。面白い本なのに。
私の現実の生活では、残念ながら生かせませんでした。
伝え方と怒りの仕組み
それから随分時が経って、
アンガーマネジメントで怒りの仕組みを知ってからは
「そういうことか!」と思いました。
人が怒る理由はいくつかありますが、
一番は、
<安全安心が、おびやかされたと感じた時に怒る。身を守るために怒る>
が挙げられるのではないでしょうか。
そこで
<相手の安全安心を、おびやかさないように伝える>ことだけを
基本として押さえていれば、
おおよそのことは、何とかなりそうです。
細かい伝え方を覚えられていなくても、
<相手の安全安心はおびやかさない>ように伝えると、
相手が反射的にカッとなって怒ることは多少避けられそうです。
それでも、「どうしてそんなに怒るの?」と思える反応が
返ってくることもあります。
自分の以外の人の怒りポイントは予想外のところにもあって、人それぞれ。
ですから全部とは言えませんが、
<相手の安全安心を保てるように>伝えることで、
多少は減らすことができると実感しています。
相手が反射的に怒ってしまう伝え方を避ければ、
こちらも落ち着いて伝えられますし、
相手も、こちらの意図を理解しようと
聞く耳を持ってくれるように思います。
そんなことからも、
アンガーマネジメントの考えを取り入れた伝え方を
お話しています。